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泉南市ほほえみ歯科りんくう院のブログ

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埋伏知歯の抜歯方法

こんにちは! 泉南市ほほえみ歯科りんくう院です!!

はじめに

埋伏知歯とは、歯が正常に生えることができず、歯肉や顎骨の中に埋まったままの状態の歯を指します。多くの場合、親知らず(第三大臼歯)がこれに該当します。埋伏知歯は痛みや腫れ、さらには隣接する歯への悪影響を及ぼすことがあり、治療の一環として抜歯が必要になります。本稿では、埋伏知歯の抜歯方法について詳細に解説します。

埋伏知歯の種類

埋伏知歯には、以下のような種類があります。

  1. 水平埋伏:歯が横向きに埋まっている状態。
  2. 垂直埋伏:歯が通常の生え方と同じ方向で埋まっているが、完全に露出していない状態。
  3. 斜め埋伏:歯が斜めに埋まっている状態。
  4. 骨内埋伏:歯が完全に顎の骨内に埋まっている状態。

これらの状態に応じて、抜歯の難易度が異なります。

抜歯が必要なケース

埋伏知歯が必ずしも抜歯されるわけではありませんが、以下のような場合には抜歯が必要になります。

  • 痛みや腫れがある場合
  • 虫歯や歯周病の原因となっている場合
  • 隣接する歯を圧迫し、歯並びに影響を与える場合
  • 歯根が形成不全である場合
  • 嚢胞(のうほう)や腫瘍の原因となっている場合

抜歯の事前準備

抜歯の前には、次のような準備が行われます。

  1. レントゲン撮影:埋伏知歯の位置や方向、周囲の歯や神経の状態を確認します。
  2. CTスキャン:必要に応じて、より詳細な画像診断が行われます。
  3. 問診と診察:全身状態を確認し、抜歯に伴うリスクを評価します。
  4. 麻酔:局所麻酔が一般的ですが、症例によっては静脈内鎮静法や全身麻酔が行われることもあります。

抜歯の方法

埋伏知歯の抜歯は、以下の手順で進められます。

  1. 切開 歯肉を切開し、埋伏知歯を覆っている歯肉や骨を露出させます。
  2. 骨の除去 歯が完全に顎骨内に埋まっている場合は、歯を取り囲んでいる骨の一部を除去します。専用のドリルが用いられます。
  3. 歯の分割 抜歯が困難な場合は、歯を数分割して取り除きます。この方法により、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えることができます。
  4. 歯の除去 分割された歯や骨片を慎重に取り除きます。
  5. 縫合 切開した部分を縫合し、感染を防ぐために消毒を行います。

抜歯後のケア

抜歯後は以下のようなケアが必要です。

  • 止血:ガーゼを噛んで圧迫止血を行います。
  • 痛み止めの服用:処方された痛み止めを指示通りに服用します。
  • 腫れの軽減:氷を使って冷却します。
  • 食事の注意:硬い食べ物や熱い飲み物は避け、柔らかい食事を摂ります。
  • 口腔衛生:うがい薬を使用し、患部を清潔に保ちます。

合併症と対処法

埋伏知歯の抜歯には以下のような合併症のリスクがあります。

  • 感染:術後に感染が生じる可能性があります。抗生物質が処方されることがあります。
  • 神経損傷:下顎の埋伏知歯を抜歯する際には、下歯槽神経を損傷するリスクがあります。神経麻痺が発生した場合は、経過観察が必要です。
  • 顎骨の損傷:顎骨が薄い場合は、骨折のリスクがあります。

まとめ

埋伏知歯の抜歯は、歯科口腔外科で行われる比較的高度な処置です。適切な診断と計画を立てることで、合併症を最小限に抑え、安全に処置を進めることが可能です。術後のケアを怠らず、疑問や異常があれば速やかに歯科医師に相談することが重要です。

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